4コマ「スプーン1ぱいで山より重い? 中性子星のなぞ」。1コマ目みい「中性子星の中身は、スプーン一杯でもものすごく重いの?」、2コマ目ゆう「うん。同じ小さな体積に、たくさんの物が詰まっているんだ」、3コマ目みい「ゆうには、これも重すぎる?」、4コマ目ゆう「もう軽くなったよ」
みいみい

ねえゆう、中性子星って、スプーン1ぱいで山よりおもいの?

ゆうゆう

おっ、そこに気がついたんだね。ものすごく、ぎゅっとつまった星なんだ

中性子星は、星のしんがぎゅっとなった天体

遠くで光る小さな中性子星を見るみいとゆう
みいみい

にゃんと!! あんなに小さく見えるのに、星なの?

ゆうゆう

実はね……大きな星が最後さいご大爆発だいばくはつしたあと、のこることがあるんだ

みいみい

爆発のあとに残るんだね。中性子星って、なにでできているの?

ゆうゆう

それが中性子星ちゅうせいしせい。とても小さくて重い天体てんたいだよ

みいみい

小さいのに重いんだね。芯がぎゅっとつまっているんだ!

ゆうゆう

星の芯が、綿あめわたあめを丸めるみたいに、ぎゅっとされたものさ

みいみい

その中には、中性子という小さなつぶがつまっているんだね

ゆうゆう

中には中性子という小さなつぶが、たくさんつまっていると考えられているよ

みいみい

ゆうのおやつも小さく丸めたら、たくさん食べられる!?

みいみい

じゃあ、みいも丸めるかかりをする! たくさん食べられるね!

ゆうゆう

重さはえないよ。宇宙うちゅうの星は、つめ方が特別とくべつなんだ

どれくらい小さく、どれくらい重い?

大きな星と小さな中性子星の模型を比べるみいとゆう
みいみい

小さいって、どのくらい小さいの?

ゆうゆう

よくある中性子星は、直径ちょっけいがおよそ20kmほどと考えられているよ

みいみい

まちはしからはしくらいの大きさなんだね!

ゆうゆう

その大きさに、太陽たいように近い重さがあつまっているんだ

みいみい

にゃんと!! そんな小さな玉に、太陽の重さ!?

ゆうゆう

同じ重さでも、小さい場所ばしょにつめこむほど、ぎっしりになるんだねえ

みいみい

ゆうを何回重ねても、まだ足りないの?

ゆうゆう

ぼくを何回重ねても、太陽にはぜんぜん足りないなあ

みいみい

数えきれない! ゆうが山みたいに見えちゃう!

スプーン1ぱいは本当に山より重い?

スプーンと山の模型で重さのたとえを考えるみいとゆう
みいみい

じゃあ、スプーン1ぱいは本当に山より重いの?

ゆうゆう

そう言われることがあるよ。小さじ1ぱいなら、数おくから数十おくトンほどになる計算もあるんだ

みいみい

そんな重さ……? みい、ち上げられない!

ゆうゆう

……大丈夫だいじょうぶだよ。

みいみい

でも、あの星のスプーンを本当に持つ話なの?

ゆうゆう

これは本物ほんものを持つ話じゃなくて、密度みつど想像そうぞうだよ

みいみい

本物じゃないなら、先に言ってよー!

ゆうゆう

密度は、同じ大きさにどれだけ重さがつまるか、ということなんだ

ゆうゆう

スープにをぎゅうぎゅうに入れたら、一口が重くなるみたいだね

みいみい

ゆう、またスープの話なんだね。でも中性子星のスプーンなんて、りに行けないんだね

ゆうゆう

うん。あの星の強い重力じゅうりょくものをつなぎとめているから、地球ちきゅうへ持ってはこべないんだ

中性子星は、宇宙の灯台とうだいにもなる

規則的な電波を出すパルサーを観察するみいとゆう
みいみい

あの小さな星、ぴかっ、ぴかってしてる!

ゆうゆう

すばやく回りながら、電波でんぱを出す中性子星もあるんだ

みいみい

電波は、どうやってけとるの?

ゆうゆう

電波は目には見えないけれど、こちらをくたびに望遠鏡ぼうえんきょうで受けとれるよ

みいみい

ねこ灯台だー! ぴかっぴかっ!

ゆうゆう

そんな中性子星を、パルサーとぶんだ。回る灯台にているね

みいみい

見えない力にも、強いものがあるんだね!

ゆうゆう

磁場じばという見えない力も、とても強いものがあるよ

みいみい

博士はかせたちは、ぴかっぴかで何を調しらべるの?

ゆうゆう

重力や物のつまった状態じょうたいを調べる、大事だいじな手がかりにしているんだ

みいみい

調べることがわかって、ほっとしたよ。

ねこ換算

ゆうゆう

中性子星の直径をおよそ20km、ねこの体長を50cmとすると……

ゆうゆう

ねこおよそ4万ひきが、一列いちれつならんだ長さなんだ

みいみい

にゃんと!! 4万匹のねこれつ、どこまでもつづきそう!

ゆうゆう

そのくらいの大きさに、太陽に近い重さがつまっている。すごい密度だねえ

3ぎょうまとめ

  • 中性子星は、大きな星の芯がぎゅっとちぢんでできることがある天体

  • 街ほどの大きさに、太陽に近い重さが集まるほど、ぎっしり重い

  • スプーン1ぱいの重さは、密度のすごさをつたえるための想像のたとえ

きょうのナゾ

中性子星の中心の謎を考えるみいとゆう
みいみい

ねえゆう、中性子星のまんなかも、中性子でいっぱいなの?

みいみい

それって、まだだれにもわからないなぞなの?

ゆうゆう

うん。中心には、まだ知らないつぶの状態があるかもしれない、と考える博士もいるよ

つぎはこれ!

おとなメモ(おうちの方・先生へ)

  • 中性子星は、重い恒星の超新星爆発ちょうしんせいばくはつ後に残りうる高密度天体です。典型的な半径は約10〜14km、質量は太陽の約1〜2倍ですが、値は状態方程式や観測対象で変わります。

  • 本文の「綿あめ」「スープ」は、同じ質量を小さい体積へ集めると密度が高くなる点を表すたとえです。実際の中性子星は重力、核物理、相対論が関わる天体で、綿あめのように手で圧縮できるものではありません。

  • 「小さじ1杯で数億〜数十億トン」は密度を一様に仮定した教育用の目安です。地殻から中心へ密度は変わり、中性子星物質を地球上へ安定に採取することはできません。

  • ねこ換算の根拠: 直径20km ÷ ねこの体長0.5m = 4万。質量の比較には、代表値として太陽の約1.4倍を想定しています。

  • パルサーは回転する中性子星の一部です。電波の向きや性質により、すべての中性子星が同じようにパルサーとして見えるわけではありません。

参考にした資料

(最終更新日: 2026-08-11)