
ねえゆう、宇宙にも、いつか終わりが来るの?

大きなナゾだね。明日来る話じゃないから、いっしょに遠い未来をのぞいてみよう
宇宙はいまも、ぐんぐん広がっている


宇宙は、うまれてからずっと膨張しているんだ

ぼうちょう?

レーズン入りのパン生地がふくらむと、レーズンどうしが遠ざかるよね

宇宙では、銀河と銀河のあいだの空間が、少しずつ広がっているんだよ

レーズンどうしが遠ざかると、銀河のあいだも広がるんだね

じゃあ、これは「宇宙パン」だー!

全部食べたら宇宙がなくなるの?

食べられるパンじゃないよ。でも、ふくらむ様子は想像しやすいねえ

しかも今は、広がる速さがだんだん大きくなっているらしいんだ

にゃんと!! 宇宙、まだまだ大きくなるんだね!
いちばんありそうなのは、しずかに冷める未来


広がりつづけたら、宇宙はどうなるの?

今の観測からは、しずかに冷めていく未来がいちばん考えやすいんだ

これを「ビッグフリーズ」、または熱的死と呼ぶよ

ビッグフリーズは、しずかに冷めていく未来なんだね

できたてのホットミルクも、時間がたつと周りと同じ温度になるんだよ

宇宙もエネルギーのちがいが小さくなるんだね

宇宙もエネルギーのちがいが小さくなって、変化を起こしにくくなるんだ

星を作る材料も、だんだん足りなくなるんだね

そう考えられているよ。ずっと遠い未来には、明るい星が少ない、暗く冷たい宇宙に近づくんだ

冷めたミルクも……おやつを添えれば、おいしそうだけど……

宇宙ぜんぶのおやつは、どこに置くの!?
ぎゅっと戻る? びりびり広がる?


冷める未来だけなら、もう決まりなの?

まだ決まりではないんだ。カギになるのは、ダークエネルギーの正体だよ

まだ決まりじゃないんだね。みい、少しほっとしたよ

ダークエネルギーは、宇宙を広がりやすくしている何か、と考えられているんだ

カギになるのに、正体がわからないんだね!

もし働き方が変わるなら、宇宙がまた縮む「ビッグクランチ」も考えられるよ

みいの力で、宇宙を押してぎゅっとしぼませてみよう!

みいの力より、宇宙はずっとずっと大きいねえ

反対に、広がる力が強くなりすぎて、物まで離す「ビッグリップ」も、考えられているんだ

にゃんと!! でも、どの未来になるかは、まだ調べている途中なんだね
地球の心配は、まず太陽のずっと先


じゃあ、地球もいつか大変になるの?

宇宙の最期を心配するより、ずっと先に太陽が変わると言われているんだ

宇宙の最期より、太陽が変わるほうが先なんだね

太陽はおよそ50億年後に、今より大きくふくらむと考えられているよ

50億年後……みいのお昼寝より、ずっとずっと長い!

そうだねえ。人間やねこの時間から見たら、想像できないほど遠い未来だよ

50億年後のおやつを、今から予約しておこうかな……

その前に、今日のおやつだー! ゆう、ねないで!

ふふ。今の空を見上げて学べることのほうが、ずっと近くて大切だね
ねこ換算

宇宙はおよそ138億才。ねこが15年生きるとして、およそ9億2000万匹ぶんの長さだよ

にゃんと!! ねこが1匹ずつバトンを渡しても、ぜんぜん終わらない!

そうだね。宇宙の終わりの話は、その長い時間より、さらにずっと先のことなんだ

遠い未来を考えると、今の星空ももっとふしぎに見えるね!
3ぎょうまとめ
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宇宙はいまも広がっていて、その広がりは速くなっていると考えられている
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今はいちばん「ビッグフリーズ」が考えやすいけれど、未来は確定していない
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宇宙の最期は、地球で暮らす時間から見れば、気にしなくてよいほど遠い未来
きょうのナゾ

ダークエネルギーは、ずっと同じ強さなの?

まだ人間の博士たちにも答えはわからないんだ。ワクワクするね

強さが変わるかどうかで、宇宙の未来の予想も変わるかもしれないんだよ
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
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「宇宙が広がる」は、銀河が空間の中を飛び去るというより、銀河間の空間そのものが膨張することを指します。レーズンパンは、銀河間距離が広がるイメージを示す単純化で、宇宙の形や端の有無を表すものではありません。
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ビッグフリーズ(熱的死)は、ダークエネルギーが宇宙定数のように振る舞い、加速膨張が続く標準的な宇宙論で有力な将来像です。ただし、観測によって確定した未来ではありません。「冷たく暗い」は、熱力学的平衡に近づき、自由に使えるエネルギーの差が小さくなるという意味です。
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ビッグクランチとビッグリップは仮説上のシナリオです。現在の観測は加速膨張と整合的であり、ビッグクランチを支持してはいません。ビッグリップには、ダークエネルギーの性質が将来大きく変化することが必要です。
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ねこ換算の根拠: 宇宙の年齢を約138億年、ねこの寿命を便宜上15年として、138億 ÷ 15 ≒ 9億2000万匹分としました。
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太陽は約50億年後に赤色巨星段階へ進む見込みです。地球の居住可能性はそれより早く失われる可能性がありますが、いずれも人間社会の時間尺度をはるかに超えた未来です。
参考にした資料
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NASA — The Universe: https://science.nasa.gov/universe/
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NASA — Dark Energy: https://science.nasa.gov/dark-energy/
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NASA — The Big Bang: https://science.nasa.gov/universe/the-big-bang/
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ESA — Dark Matter and Dark Energy: https://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/What_are_dark_matter_and_dark_energy
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国立天文台 — 宇宙の果てはどうなっているの?(よくある質問): https://www.nao.ac.jp/faq/a0602.html
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NASA — Sun: Facts: https://science.nasa.gov/sun/facts/
(最終更新日: 2026-08-11)