4コマ「宇宙エレベーターは作れるの?」。1コマ目みい「宇宙までエレベーターで行けるの?」、2コマ目ゆう「とても長くて強いケーブルなどが必要で、まだ構想の段階なんだ」、3コマ目みい「先に呼んでおこう! ピンポーン!」、4コマ目ゆう「いま来られるのは、二階までだねえ」
みいみい

ねえゆう、宇宙うちゅうエレベーターって、ボタンをおしたら宇宙まで行けるの?

ゆうゆう

おもしろいところに目をつけたね。じつはそれ、まだ実現じつげんしていない、みんなのアイデアなんだ。

宇宙までのびる「ひも」をのぼるアイデア

宇宙エレベーターは作れるの?(宇宙までのびる「ひも」をのぼるアイデア)
ゆうゆう

宇宙エレベーターはね、地球ちきゅうから宇宙まで、長いケーブルをのばすんだ。

みいみい

うんうん!それで、それで?

ゆうゆう

そのケーブルを、昇降機しょうこうきがのぼる仕組みだよ。

みいみい

しょうこうき?

ゆうゆう

ケーブルにつかまって、ゆっくり上がったり下がったりする乗り物のことだよ。

ゆうゆう

宇宙までばした、長ーいつめとぎタワーだと思ってごらん。

みいみい

にゃんと!!てっぺんでねこじゃらしふったら、地球から見えるかな!?

ゆうゆう

ふふっ、地球からふったらおおさわぎだねえ。

みいみい

みいのじゃらし、星より目立っちゃうかも!

ゆうゆう

そ、そんなにふらないでー!

ゆうゆう

うーん、地上からじゃ小さすぎて見えないだろうねえ。

みいみい

えー、そうなの?ざんねん。

ゆうゆう

でも、まだ図面ずめん計画けいかくがあるだけで、本物のタワーはどこにもないんだ。

地球が回ると、ひもがピンとのびる?

宇宙エレベーターは作れるの?(地球が回ると、ひもがピンとのびる?)
みいみい

にゃんで、ひもがたおれずにまっすぐ立っていられるの?

ゆうゆう

地球はくるくる回っているよね。その回る力を使うんだ。

みいみい

うん、回る力ね。つづき聞かせて!

ゆうゆう

ケーブルの先っぽにおもいおもりをつけて、遠くまでのばす。すると、ぐるぐる回るいきおいで、ケーブルがピンと張るんだよ。

ゆうゆう

みいのしっぽをはやくぐるぐる回すと、ピンとのびるのとているね。ほら。

みいみい

もう!しっぽで説明しないでよ!

ゆうゆう

おっと、ごめんごめん。回すのはやめるね。

みいみい

あ、わかった!回る力でピンとなるんだね!

ゆうゆう

ケーブルのもとは赤道せきどうのあたりに、先は静止軌道せいしきどうという場所ばしょより、もっと外に置く計画なんだ。

ロケットより、ゆっくり何度なんどはこべるかも

宇宙エレベーターは作れるの?(ロケットより、ゆっくり何度も運べるかも)
ゆうゆう

ロケットは一回ぶのに、たくさんの燃料ねんりょうを使うよね。

みいみい

ほんと?それで、どうやって上がるの?

ゆうゆう

でも宇宙エレベーターなら、電気の力でゆっくりのぼって、荷物にもつを何度も運べるかもしれないんだ。

ゆうゆう

そう考えている博士はかせもいるよ。

みいみい

みい、宇宙までおやつを運ぶお仕事しごとする!

ゆうゆう

いいねえ。……ぼくのぶんもわすれないでね。

みいみい

ゆう、またおやつの話になってるよ!

ゆうゆう

ただ、いつ本物ができるかは、まだだれにも分からないんだ。

でも、ひもが切れないほど強くできる?

宇宙エレベーターは作れるの?(でも、ひもが切れないほど強くできる?)
みいみい

ねえ、そんなに長いひも、切れちゃわないの?

ゆうゆう

そこが、いちばん大きな課題かだいなんだ。細い糸で重いおやつはこを持ち上げようとしても、糸が切れちゃうよね。

みいみい

あ、みいの毛糸ならどう?

ゆうゆう

お、いい考えだねえ。どれくらいじょうぶなのかな?

みいみい

みいのたからものだもん、じょうぶだよ!

ゆうゆう

そっか。でもその毛糸じゃ、まだぜんぜん強さが足りないなあ。

みいみい

えー、みいの毛糸でもダメなの?

ゆうゆう

数万キロメートルきろめーとるもの長さで、しかも宇宙ごみやかみなり、風や振動しんどうにもえる材料ざいりょう

みいみい

うわ、そんなに大変たいへんなんだ……。

ゆうゆう

……うん。ゆうはそばにいるよ。

ゆうゆう

そんな材料は、まだ見つかっていないんだ。

みいみい

うん、聞いてるよ。

ゆうゆう

だから今は、アイデアの段階だんかいなんだよ。

みいみい

なんだ、まだお話の途中とちゅうなんだね。よかった。

ねこ換算

宇宙エレベーターは作れるの?(ねこ換算)
ゆうゆう

地上から静止軌道きどうまでは、やく3万6千キロメートル。

ゆうゆう

体の長さ50センチメートルせんちめーとるのねこを、なんと約7200万ぴき、一れつにならべた長さなんだ。

みいみい

にゃんと!! そんなにたくさんのねこ、見たことない!

ゆうゆう

しかもケーブルの計画は、そこよりもっと外まで伸ばすことになるよ。

3ぎょうまとめ

  • 宇宙エレベーターは、地球から宇宙までケーブルをのばし昇降機で運ぶ、まだ実現していないアイデア

  • 地球の回転かいてん先端せんたんのおもりでケーブルを張る仕組みが考えられている

  • じゅうぶん強くて長いケーブルの材料が見つかっていないから、実際に使うには、まだ課題がたくさん残っている

きょうのナゾ

みいみい

ねえ、できるのはいつなの?まだだれもわからないの?

ゆうゆう

うん、今はまだだれにもわからないんだ。

みいみい

わくわくするね!みいも考えてみる!

ゆうゆう

軽くて強い材料を、たくさん、長く、安全あんぜんに作れるようになったときが、そのはじまりかもしれないね。

つぎはこれ!

おとなメモ(おうちの方・先生へ)

  • 宇宙エレベーターは、現時点で実現していない構想です。本文は「まだ作られていない未来のアイデア」であることを一貫して明示しています。

  • 静止軌道は赤道上空 約35,786kmです。実際のケーブル案では、遠心力で張力を確保するため、静止軌道よりさらに外側(数万〜数十万km)まで延ばす設計が多く検討されています。

  • 本文中の「ケーブルの先のおもり」「地球の回転でピンと張る」は、静止軌道エレベーター構想の基本原理を単純化した説明です。実際には重心(バランス点)を静止軌道付近に置く設計や、カウンターウェイトの詳細設計など、より複雑な力学的検討が必要です。

  • カーボンナノチューブなどの高強度材料は候補として研究されていますが、必要な長さ・均一性・安全率を満たす実用レベルのケーブルはまだ実現していません。加えて、宇宙ごみとの衝突、気象(風・雷)、振動制御、建設コスト、運用ルールの整備なども大きな課題です。

  • 「ねこ換算」の根拠: 地上から静止軌道までの距離 約35,786km ÷ ねこの体長 0.5m ≒ 約7,157万匹。本文では概数として「約7200万匹」としています。

参考にした資料

(最終更新日: 2026-08-11)