
ねえゆう、木星に行ったら、しま模様のところへ降りられるの?

地面が気になるね。木星には、地球みたいな地面がないんだ
しま模様は地面じゃなくて、ぶ厚い雲


あのしまの上なら、肉球でふわっと着地できそうだー!

実はね……見えているしまは、固い地面じゃなくて、動いている雲なんだ

えっ、雲なの? 地球のふわふわ雲みたいなの?

そうだね。でも木星の雲は、とてもぶ厚くて、ずっと下まで続いているよ

木星は、主に水素とヘリウムというガスでできているんだ

じゃあ、どこまで降りても「ここが地面!」ってならないの?

うん。大きなクリームの山に見えても、下にお皿がない感じだね

クリーム山だ! スプーンでたっぷりすくって食べちゃおうかな

大きなスプーンで、みんなでわいわい食べるんだー!

あはは、食べられないガスなんだ。クリームじゃないよ

ずぼぼーって落ちながら、味見はできないよー!
下へ行くほど、ガスがぎゅうぎゅうになる


雲の下は、ずっと空気なの? どこまでもすかすかなの?

下へ行くほど、上にあるガスの重さで、ぎゅうぎゅうに押されるんだ

ぎゅうぎゅう……押されるって、どんな感じ?

冷たいスープを、ものすごく強くしぼって、とろとろにする感じかな

あっ、ガスがだんだんスープになるの? とろーっとしてくるんだ!

そう。深いところでは、水素は液体みたいになり、電気を通す状態にもなると考えられているよ

水素が金ぞくだって!? じゃあピカピカのスプーンみたいに固いのかな! すくってみたい!

どんなスプーンを思い浮かべたの?

金色に光る、かちかちなスプーン! 木星スープをすくうの!

名前は液体金属水素だけど、固いスプーンではないんだ。電気を通す流れるものなんだよ

流れるのに金ぞくだなんて、ふしぎだねえ。味見はできないね
宇宙船は圧力と熱にたえられない


じゃあ、すごくじょうぶな宇宙船なら、下まで行けるの?

深く行くほど、押す力の圧力と熱が、どんどん強くなるんだ

人や宇宙船は、その前にこわれないよう守れなくなると考えられているよ

どんどん強くなるって、なんだかこわいなあ

……うん。ちょっとこわいよね。いっしょにいよう

でも、みいはへっちゃらだもん! ぎゅうぎゅうおふとんくらい!

木星のおなかは、熱いぎゅうぎゅうおふとんなんだね!

1995年には、Galileoという、人が乗っていない探査機が、木星の雲へ入って調べたよ

およそ58分間、温度や空気のようすを送ったあと、深いところで信号がとまったんだ

地面に着く前に、こわれてしまったんだね。さびしいな

……うん。でも、その58分が、今の木星のことを教えてくれたんだ
着陸しなくても、木星は調べられる


降りられないなら、木星の中はずっとわからないままなの?

いいえ。木星のまわりを飛びながら、いろいろ調べられるんだよ

飛びながら? どうやって調べるの?

Junoという探査機は、木星の重力や磁場を測っているんだ

中に入らないのに、中のことがわかるの? ふしぎだなあ

お医者さんが、体を切らずに写真を見て中を調べるのに少し似ているね

あっ、木星のレントゲン写真みたいだ! すけて見えるんだ!

そう。測った重力や磁場から、下に何がありそうかを考えるんだよ

木星の中身は、どんなプリンかな……ふわ……

ゆう! また食べ物の夢? 木星はプリンじゃないよ!

はっ、ごめんごめん。プリンのことは、いったんわすれよう
ねこ換算

木星の雲の上では、重力は地球のおよそ2.5倍あると考えられているよ

2.5倍! じゃあ、ゆうが立ったらどうなるの?

地球で5kgのぼくなら、およそ12.5kgぶんの重さを感じる計算だね

にゃんと!! ゆうが、お米の大きな袋みたいに重くなるんだね!

重さが増えるわけではないけど、下へ引っぱられる感じは強くなるんだ

ずしーん! ゆうが重くて、みいが持ち上がらないよー!
3ぎょうまとめ
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木星のしま模様は、固い地面ではなく、動きつづけるぶ厚い雲
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下へ行くほど圧力と熱が強くなり、宇宙船が地面まで降りることはできない
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Junoなどの探査機は、木星の外から重力や磁場を測って中を調べている
きょうのナゾ

木星の真ん中には、固い核があるの?

もしかして、それってまだ誰にもわかっていないなぞなの?

うん。重いものが、真ん中からどこまで広がるのか、ぼんやりした核かもしれないんだ

そっか、みいだけが知らないわけじゃないんだね。ほっとしたあ

そうだよ。博士たちも探しているところなんだ。いっしょにワクワクしようね
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
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「木星に表面がない」は、地球のような固体表面がないという意味です。大気の圧力が1barになる高さを、便宜上の半径の基準にすることがあります。
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木星は主に水素とヘリウムからなる巨大惑星です。深部では高圧により水素の状態が変化し、液体金属水素が存在すると考えられています。これは固体金属ではなく、導電性を持つ流体です。
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Galileoプローブの約58分という値は、雲頂からの降下中に得たデータ送信時間の目安です。探査機は「地面」に到着したのではなく、圧力と温度が増す大気中で通信を終えました。
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「外から中を調べる」は、Junoの重力・磁場などの観測から内部構造モデルを推定することのたとえです。木星の核の大きさ、形、組成はモデルにより異なり、確定していません。
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ねこ換算の根拠: 木星の雲頂付近の重力を地球の約2.5倍として、地球で5kgのゆうが感じる重さを 5kg × 2.5 = 約12.5kg としました。質量そのものが増えるわけではありません。
参考にした資料
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NASA — Jupiter Facts: https://science.nasa.gov/jupiter/jupiter-facts/
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NASA — Galileo Jupiter Atmospheric Probe: https://science.nasa.gov/mission/galileo-jupiter-atmospheric-probe/
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NASA — Juno: https://science.nasa.gov/mission/juno/
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NASA Space Place — How Do We Weigh Planets?(木星の重力の根拠): https://spaceplace.nasa.gov/planets-weight/en/
(最終更新日: 2026-08-12)