
ねえゆう、太陽って、何を燃やしているの?

おもしろいところに目をつけたね。太陽は、たき火とはちがうんだ
太陽は、たき火みたいには燃えていない


にゃんと!! 宇宙には空気がないのに、火が消えないんだ!

ほんとうはね……太陽は、酸素で燃える火ではないんだよ

えっ、じゃあ火じゃないんだ!

うん。太陽は、とても熱いガスのような星なんだ

じゃあ、あのまぶしさはどこから来るの?

太陽のまんなかに、光と熱を作る工場があるんだ

工場! 光と熱を作ってるんだね!

その工場では、核融合というしくみが、ずっとはたらいているよ

核融合って、どんなしくみなの? 教えて?

小さなものが、ぎゅっとひとつになるしくみなんだ
太陽のまんなかで、水素がぎゅっと手をつなぐ


太陽の中心は、およそ1,500万℃。とても熱くて、ぎゅうぎゅうなんだ

おふろにしたら、あつすぎるどころじゃないよ!

うん。そこで水素の小さな中心どうしが、くっつくんだ。水素4つがまとまると、ヘリウム1つになるよ

毛糸玉4つを、ぎゅっと1つにするみたい!

そうそう、そのたとえに近いよ。まとまると、重さがほんの少しだけ変わるんだ

じゃあ、あまったぶんはおやつになるの!? 4つで1つなら、おかわりいっぱいだー!

ほんとうなら、ぼくが食べたいなあ。でも、あまったぶんは食べものじゃないんだ

ええっ、おやつじゃないの!?

光と熱のおくりものになって、太陽ではずっと生まれているんだ

そっか! あまりが光と熱になるんだね!
光は、太陽の中をゆっくりぬけてくる


できた光は、すぐ地球にぴゅーんと来るの?

太陽の表面を出たあとなら、地球までおよそ8分20秒だよ

8分なら、ねこじゃらしで遊んでいる間だー! 外に出たら、まっすぐ飛んでいくんだね!

でも、中心から太陽の表面までは、すぐに進めないんだ

えっ、なかはすいてるんじゃないんだ!

中には小さなつぶがぎゅうぎゅう。光は何回もぶつかって、むきを変えるよ

うわー、ぎゅうぎゅうの中を進むんだね!

そう。何回も「ごめんね」とよけるから、長いあいだかかるんだ

ねこが集まるところを、走りぬけるみたい? すごいなあ

光って、そんなにがんばって来てくれたんだね……

……うん。やっと届いた光なんだ
太陽は、地球をあたためる大きな星


太陽の光と熱は、地球に何をしてくれるの?

そうだよ。地球を明るく、あたたかくしてくれるんだ

草も木も、太陽の光が好きなんだよね!

うん。植物は光を使って、自分の食べものを作るんだよ

太陽を見て、日向ぼっこ名人になろう!

太陽をそのまま見てはだめだよ。目をいためるからね

えっ、目をいためるの? サングラスなら、見てもいいの?

それでもだめなんだ。色つきの下じきでも、目をまもれないよ

太陽を見ちゃだめなんて、日向ぼっこ名人になれないよ!

それがいいねえ。太陽はあとおよそ50億年、今のように光ると考えられているよ

よかった! じゃあ、木かげでぽかぽかを楽しむね!
ねこ換算

太陽のはばって、ねこを何匹ならべたくらい?

太陽のはばは、ねこをおよそ28億匹ならべた長さなんだ

にゃんと!! みい、ならべ終わる前にお昼ねしちゃう!

ぼくも……いちばんうしろで待ちながら、ふわ……

ゆう! ねこをならべるかかりなのに、ねないで!
3ぎょうまとめ
-
太陽は酸素で燃える火ではなく、中心の核融合で光る星
-
水素がヘリウムにかわるとき、光と熱のエネルギーが生まれる
-
太陽の表面を出た光は、およそ8分20秒で地球に届く
きょうのナゾ

太陽の外が、表面より熱いことがあるって本当?

本当だよ。外がわのコロナは、100万℃よりも熱くなるんだ

えっ、外なのに熱いの!?

うん。ふしぎだよねえ

じゃあ、まだ決まった答えはないの?

……うん。博士たちも、まだ答えを探している途中なんだ

太陽のまわりにも、まだナゾがあるんだね!
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
-
本文の「燃える」は、化学の燃焼ではありません。太陽は、ほとんどが水素とヘリウムのプラズマです。中心では陽子どうしがつながる核融合が起きています。
-
「水素4つがヘリウム1つになる」は、反応のぜんたいを小学生向けに短くした言い方です。重さが消えるのではありません。重さのちがいにあたるエネルギーが、光や熱になります。
-
太陽の中心の温度はおよそ1,500万℃です。中心で生まれたエネルギーが表面まで進む時間は、計算のしかたでちがいます。数十万年より長いと考えられています。本文のおよそ8分20秒は、表面を出た光が地球へ届く時間です。
-
ねこ換算の根拠: 太陽の直径をおよそ139万km、ねこの体長を50cmとします。13億9,000万m ÷ 0.5m ≒ 27億8,000万匹です。
-
太陽が今のように光ると考えられるあいだは、あとおよそ50億年です。これは、中心で水素の核融合を続けられるあいだの考えです。その後、太陽はすぐには消えません。赤色巨星になり、やがて白色矮星になります。太陽のこれからは太陽はいつか消えちゃうの?でくわしく扱います。
-
コロナが熱くなることには、磁場や波がかかわると考えられています。小さな磁気再結合も、その一つです。どれがどのくらい大事かは、今も研究中です。太陽を見るときの安全なやり方は、みんなに見せる前に天文機関の新しい案内で確認します。
参考にした資料
-
NASA Science — Sun Facts: https://science.nasa.gov/sun/facts/
-
NASA Space Place — All About the Sun: https://spaceplace.nasa.gov/all-about-the-sun/en/
-
NASA Science — How does the Sun make energy?: https://science.nasa.gov/big-idea-3-2-advanced-level-guiding-question/
-
JAXA/国立天文台「ひので」科学プロジェクト: https://hinode.nao.ac.jp/
(最終更新日: 2026-09-04)