
ねえゆう、太陽って、いつか急に消えちゃうの?

心配しなくて大丈夫。太陽は、明日も来年も、急には消えないよ
太陽はいま、星の人生のまんなか


太陽にも、年れいがあるの?

あるんだよ。太陽はいま、約46億歳。星の人生のまんなかあたりなんだ

星の人生のまんなかって、まだ光る途中なんだね?

まんなかでは、水素から光と熱を作って、安定して光るんだ

にゃんと!! みいより、ずうっとおにいさんだー!

今のように光る時期は、あと約50億年続く見こみだよ

じゃあ、明日いきなり暗くなる心配はないんだね!

うん。まだ半分なら、おやつも半分のこしておこうかな

ゆうは、もう食べてるでしょ!
おなかの水素が少なくなると、太陽はふくらむ


ずっと先には、太陽はどうなるの?

中心で使える水素が少なくなると、太陽はゆっくり大きくふくらむんだ。あたためたパン生地が、ゆっくりふくらむみたいだねえ

太陽が、巨大なトマトになっちゃうの!?

赤っぽく見えるから、トマトみたいに思えるねえ

赤っぽく見えるのに、表面は今より冷えるの?

赤っぽく見えても、野菜にはならないよ。その星を赤色巨星というんだ

表面が冷えるのに、全体は今より明るくなるの?

そうなんだ。表面は今より冷えて、全体は今よりずっと明るくなるよ

地球は、どうなるのかな?

地球は、そのずっと前から今のようには住めなくなる見こみなんだ。でも人間の歴史より、はるかに遠い未来の話だよ

それも、はるかに遠い未来の話なんだね
太陽は大ばくはつせず、外がわを宇宙へ返す


大きくなった太陽は、どーんと爆発するの?

太陽は、超新星爆発をするほど重い星ではないんだ

どーんじゃなくて、外がわはどうなるの?

外がわのガスを、長い時間をかけて宇宙へ返していくよ

シャボン玉が割れるんじゃなく、色のけむりがほどけるみたい!

いい見方だね。広がるガスは、惑星状星雲と呼ばれるんだ

太陽が終わるって聞くと、ちょっとさびしいな……

……うん。

「惑星」ってあるなら、新しい惑星がどーんと生まれるの?

名前だけ聞くと、そう思うよねえ

でも、惑星を作る雲という意味ではないんだ。まぎらわしい名前だねえ
のこるのは、小さくて熱い白色矮星


ガスを返したあと、太陽はどうなるの?

ガスを返したあと、太陽の中心だった部分が残るんだ

まだ光っているの?

うん。地球ほどの大きさで、熱く光る白色矮星になる見こみだよ

あんなに大きい太陽が、地球くらいに小さく!?

新しく水素を使うのではなく、残った熱を少しずつ手放して光るんだ

残った熱で、ゆっくり光るんだね!

火を消したオーブンが、すぐ冷たくならないのに似ているね

小さな太陽なら、ねこじゃらしであおいで冷ませる?

宇宙ぜんぶより長い時間が、かかりそうだねえ
ねこ換算

太陽が今のように光るあと約50億年は、ねこ約3億3,000万生ぶんだよ

にゃんと!! 15年ごとに生まれ変わっても、そんなにたくさん?

そう。太陽の時計は、とってもゆっくりなんだ
3ぎょうまとめ
-
太陽はいま約46億歳で、今のように光る時期はあと約50億年続く見こみ
-
ずっと先には赤色巨星へ変わり、急に消えたり大ばくはつしたりはしない
-
最後は外がわのガスを宇宙へ返し、小さく熱い白色矮星が残る
きょうのナゾ


遠い未来、地球は太陽から遠ざかるの? 近づくの?

太陽が軽くなると、地球の道は外へ動きやすくなるんだ

そっか、外へ動きやすくなるんだね

でも、太陽との引っぱり合いもあって、細かい行き先はまだ決められないんだ

決められないって、博士たちもなやみ中なの?

うん。遠い未来の地図は、これからみんなで描くところだよ
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
-
「あと約50億年」は、太陽が中心で水素の核融合を続ける主系列星の時期の目安です。太陽の全生涯がそこで終わる意味ではありません。
-
本文の「水素が少なくなる」は、太陽全体から水素が消える意味ではありません。中心で核融合に使える水素が少なくなり、外側の層での核融合などにより外層がふくらむ、という説明を単純化しています。
-
赤色巨星は表面が現在より低温になって赤く見えますが、全体の明るさは大きく増します。「赤いから安全」という意味ではありません。地球は赤色巨星化より前、太陽光度の増加により約10億年規模の未来には現在のような居住環境を保てなくなると考えられています(推計の一例: Kasting et al. 1993, Icarus 101, 108–128, DOI: 10.1006/icar.1993.1010)。
-
太陽は超新星爆発を起こす質量ではなく、後期に外層を放出して、主に炭素・酸素からなる白色矮星を残す見込みです。惑星状星雲は歴史的な名称で、惑星が作られる場所ではありません。
-
地球が赤色巨星化した太陽に取り込まれるかは、ここでは断定していません。太陽の質量減少による軌道拡大と潮汐作用の両方を考える必要があり、最終的な軌道の細部には不確実性があります。
-
ねこ換算の根拠: 50億年 ÷ 15年/ねこ ≒ 3億3,333万。本文では約3億3,000万生ぶんとしています。
参考にした資料
-
NASA Science — Sun Facts: https://science.nasa.gov/sun/facts/
-
NASA Space Place — All About the Sun: https://spaceplace.nasa.gov/all-about-the-sun/en/
-
NASA Science — Types of Stars: https://science.nasa.gov/universe/stars/types/
-
ESA — The Sun: https://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/The_Sun
(最終更新日: 2026-08-11)