
ねえゆう、宇宙人って、けっきょく何びきいるの?

そこに気がついたんだね。実はね、それを考えるための、とっておきの計算式があるんだよ
宇宙人の数は、ひとつの数字では決められない


宇宙人の数を考えるための式があってね、「ドレイクの方程式」っていうんだ

ほうていしき! それで宇宙人が7ひき見つかるの?

みいは、7ひきの宇宙人を数える式だと思ったんだねえ

じゃあ、宇宙人を集めて、おやつパーティーを開くんだね!

ちがうんだ。7個のハテナを順番に考える式なんだよ。おやつの数を数える式じゃないよ

ゆう、おやつの数じゃないって言ったのに、おやつパーティーは出てくるんだねえ!

うん。おやつパーティーを開くとき、「何びき招待するか」から考えるよね

来られる子や、ちゃんと起きてる子も、順番に確かめるんだね

そのとおり。天の川銀河で、今おしゃべりできる文明の数を、7つの条件のかけ算で考えるんだ
7つのハテナを、順番にかけてみよう


まずはクッキー作りだと思ってごらん。「材料があるか」「オーブンが使えるか」って聞くよね

材料とオーブンを、順番に確かめるんだね

「作る子がいるか」「できあがるまで待てるか」を順番に確かめるんだよ

みい、いっぺんに全部ボウルに入れちゃう!

まって、まって。まずは、何が分かっていて何が分からないか、ラベルを見ようねえ

えー! みいは、早く答えが知りたいのに!

星がどれくらい生まれるか、惑星を持つ星はどれくらいかは、望遠鏡で調べが進んできたんだ

あっ、ここまでは分かってきたんだね。そのあとは?

住めそうな惑星があるか、そこで生命が生まれるか、知性がめばえるか、通信を始めるか……

この先は、にゃんでまだほとんど分からないの?

地球以外で生命が見つかったことが、まだ一度もなくて、手がかりが少ないんだ
答えが決まらないから、宇宙を調べる


答えが出ないなら、この計算、つまらなくない?

……そうだねえ。答えが決まらなくても、ぼくはみいのとなりにいるよ

答えが0だったら、さびしいよ……

みいは、そこが心配なんだねえ。もう少し考えてみようか

うん……別の見方があるの?

ぜんぜん。かくれんぼで、まだ見ていない部屋があるとき、どこを探せばいいかが分かる地図があると助かるよね

うん! 探す場所が分かるほうが、ワクワクする!

どの数を入れるかで、答えは大きく変わるんだ。この式は「予言」じゃなくて「これから調べる場所の地図」なんだよ

よかった。答えがすぐ出なくても、探す場所は見えてくるんだね!

結果が0でも、たくさんでも、今の観測だけでは決められないんだよ。……おなかすいたな

ゆう! 研究の地図を食べないで!
ねこ換算


天の川銀河には、少なくとも約1,000億個の星があると考えられているんだ

にゃんと!! 1,000億こ!?

みいが1秒に1回ジャンプしながら1個ずつ数えても、3,000年以上かかる計算だよ

そんなに!? みいのジャンプでも終わらないの!?

ドレイクの方程式は、この気が遠くなるほど多い星から、条件を一つずつしぼって考える道具なんだ
3ぎょうまとめ
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ドレイクの方程式は、天の川銀河で「今おしゃべりできる文明」がいくつあるかを考える式。7つの条件をかけ算するんだよ
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前半は観測で調べが進んだが、生命・知性・通信からあとの多くはまだ分かっていない
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答えは決まらないが、次に何を調べればよいかが見えてくる、研究の地図になる式
きょうのナゾ

ねえ、天の川に今いくつ通信できる文明があるか、いつか分かるの?

……あれ? それって、まだ誰にもわからないなぞなの?

うん。生命が生まれる割合も、通信文明が続く時間も、まだナゾのままなんだよ
つぎはこれ!
おとなメモ(おうちの方・先生へ)
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ドレイクの方程式は1961年にフランク・ドレイクがSETI(地球外知的生命探査)の議論を整理するために示した枠組みで、天の川銀河に現在存在する「検出可能な通信文明の数」を見積もるものです。宇宙全体の宇宙人の個体数を求める式ではありません。本文の「7個のハテナをかけ算する」という説明は、この構造をやさしく言い換えたものです。
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7項は一般に、恒星形成率 R*、惑星を持つ恒星の割合 fp、生命が住めそうな惑星数 ne、生命が生まれる割合 fl、知性が生まれる割合 fi、通信を行う割合 fc、通信可能な期間 L と書かれます。定義の細部や値の置き方には複数の流儀があります。
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系外惑星の発見により fp などの制約は以前より進んだ一方、fl、fi、fc、Lには地球以外の直接データがほぼありません。値を一つ選んで出した計算結果は、観測結果ではなく前提に強く依存するシナリオである点に注意してください。
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「住めそうな惑星」は、液体の水が表面に存在しうる距離(ハビタブルゾーン)や惑星の性質の目安であり、生命の存在を保証するものではありません。本文では生命・知性・通信技術が順に必ず生まれるという印象を与えないよう、「まだほとんど分からない」と明記しています。
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「文明」という言葉は、本文では人間のように道具や通信を使い、宇宙へ検出できる合図を出せる社会を指す便宜上の言葉として使っており、知性や価値の優劣を比べる意味では使っていません。
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ねこ換算の根拠: 1,000億秒 ÷(60×60×24×365.25)≒3,169年。天の川銀河の恒星数は推定に幅があり、「少なくとも約1,000億個」は子供向けの代表的な概算として扱っています。
参考にした資料
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NASA Science — Are We Alone?: https://science.nasa.gov/exoplanets/search-for-life/
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NASA Exoplanet Exploration Program: https://science.nasa.gov/exoplanets/
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NASA Exoplanet Archive — Confirmed Planets: https://exoplanetarchive.ipac.caltech.edu/
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SETI Institute — The Drake Equation: https://www.seti.org/drake-equation-index
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Breakthrough Listen — The Search for Extraterrestrial Intelligence: https://breakthroughinitiatives.org/initiative/1
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National Radio Astronomy Observatory — Frank Drake(人物紹介・ドレイクの方程式誕生の経緯): https://public.nrao.edu/gallery/frank-drake/
(最終更新日: 2026-08-11)